十分な運動スペースを確保する
猫との共同生活を想定した家造りにおける、重要なポイントが運動スペースの確保です。時代の変化に伴って、外には出さずに自宅内だけで猫を飼育する人も少なくありません。種類や年齢によって若干の違いはありますが、猫が健康でいるためには1日10分から20分程度の運動が必要と言われています。家の中だけで飼うのであれば、十分な運動ができるだけのスペースを用意してあげなければいけません。猫は高い所を好む生き物なので、横の広さだけでなく上下も意識して間取りを考えるのがコツです。
猫専用の導線を考慮する
家の中の移動を快適にする生活導線の確保は注文住宅の設計で大事なポイントの一つです。愛猫との共同生活を想定して家を作る時は、人とは異なる動線を確保しなければいけません。主な例として挙げられるのが、高い位置にキャットウォークなどの通路を作る、部屋を隔てるドアや壁に小窓のような専用入り口を設置するなどです。人間用とは別の入り口を作っておけば、一人で留守番をする時でも自由に部屋の行き来ができるので、ストレスを軽減できます。
安全面への配慮を徹底する
猫と人間の共同生活では、安全面への配慮も忘れてはいけません。具体例として危険を伴う場所に近付かないように壁を作る、大事な物を壊されないように猫に気付かれない場所に収納を設置するなどがあります。火を使うキッチン、水を使う浴室の設計は特に注意が必要です。そのほか、家電品のコードを引っ掛けて思わぬ事故にならないように、コンセントの配置にも気を配らなくてはいけません。
猫の家とは、飼い猫のために用意する小さな住まいのことです。キャットハウスやねこハウスと呼ばれることもあります。